小型ラジコンで使えるリモートID

先日、ムサシノ模型飛行機研究所の「ホリディα」というラジコングライダーを組み立てました。

このグライダーは100g以上なので、無人航空機登録が必要です。無人航空機登録は下記の記事で紹介しています。

さらに「リモートID」を搭載する必要があります。

リモートIDの制度が始まった当初は、大きくて重い物しか存在していなくて、とてもじゃないけど小型のラジコン飛行機には統制できませんでした。

しかし、最近は小型の機種を発見し載せることができました!

リモートID mini(株式会社 Braveridge)

今回使用したのは、株式会社 Braveridge 製の「リモートID mini(BVRPT)」です。

19mm x 19mm x 5mm と非常に小さいサイズで、重量はアンテナ込みで3.5gしかありません。

これであれば、バラストもかねて100g台のラジコン飛行機にも搭載できます。

搭載してみた

ラジコンのポッドに搭載してみました。

小型機のポッドの中は狭いので、余裕ではありませんでしたが、両面テープでポッドの底面に貼り付けその上に受信機を置くという2段構成にすることで何とか収めることができました。

ちゃんとバッテリーも収めることができます。

蓋もちゃんと閉まります。

一点だけ注意が必要なのがアンテナです。

リモートIDにはトランスポンダ信号を送信するBluetoothのアンテナとGPSのアンテナがあり、そちらも結構長いです。

ポッド内部でぶらぶらさせておくと、サーボホーンやリンケージロッドに絡む恐れがあります。また、同軸ケーブルが痛んでしまうので、あまり小さい曲げ半径で折り曲げることもできません。

そこでポッドの前室から、バルクヘッドの穴を通して、主翼下のスペースまでアンテナをまっすぐ伸ばしました。この時もサーボホーンに絡まない位置に通し、テープでしっかりと固定しました。

IDの設定

搭載したリモートIDに無人航空機登録で決定した登録記号を書き込む必要があります。

この設定書き込みは株式会社 Braveridgeのスマホアプリで行います。

アプリをダウンロードして起動します。そして、「リモートIDの書込・削除」ボタンを押します。

するとDIPSのログイン画面が現れますので、ログインします。

すると、機体リストにDIPSに登録済みの機体が表示されます。

この中からリモートIDにデータを書き込みたい機体を選択します。すると下記の画面になりますので、リモートIDにバッテリーを接続して電源を入れてからスマホ側のOKを押します。リモートIDminiは電源を入れてから初めの1分間は設定モードになります。

OKを押すとすぐに書き込みが完了しました。

その後、「リモートIDに接続・確認」を押して、リモートIDに書き込まれた情報を確認してみます。

正しく、登録記号などが書き込めていることが分かります。

リモートIDの電源を入れてから1分以上たつとGPS受信状態になります。その状態になってから「GNSS測位状況を確認」を押すと、GPSの受信状況を確認できます。

GPS受信状態になってから2分後ぐらいに測位が完了しました。すると、リモートIDのパイロットランプが6秒間隔で青色点滅になります。そうなったらフライト準備完了です。

今回、初めてリモートIDをラジコンに搭載してみましたが、特に困ることなくスムーズにフライト準備完了まで持って行くことができました。

模型飛行機

Posted by Takuma